「あとでやろう」はなぜ忘れるの?思い出すきっかけがないと抜けやすい理由

「あとでやろう」と思っていたのに、
気づいたらすっかり忘れていた。

そんな経験はありませんか?

たとえば、

洗濯物を取り込もうと思っていた。
あとで返信しようと思っていた。
買い物のついでに必要なものを買おうと思っていた。
あとで片づけようと思っていた。
調べようと思っていたことを忘れていた。

そのときは本当にやるつもりだったのに、
別のことをしているうちに、
頭から抜けてしまうことがあります。

「自分は忘れっぽいのかな」
「やる気がないだけなのかな」
「どうして毎回あとで忘れるんだろう」

と思うこともあるかもしれません。

でも、これは意志が弱いからとは限りません。

ポイントは、思い出すきっかけがないと、あとでやる予定は抜けやすいということです。

今回は、「あとでやろう」と思ったことを忘れてしまう理由を紹介します。

この記事でわかること

この記事では、

・「あとでやろう」を忘れやすい理由
・未来にやる予定を覚えておく記憶
・忘れにくくするための小さな工夫

をわかりやすく紹介します。


1. 「あとでやろう」は意外と忘れやすい

「あとでやろう」と思ったことは、
意外と忘れやすいものです。

今すぐやることなら、
その場で行動できます。

でも、「あとでやること」は、
いったん頭の中に置いておかなければなりません。

たとえば、

「あとで返信しよう」
「帰ったら洗濯物を取り込もう」
「寝る前にあれをやろう」
「買い物に行ったら牛乳を買おう」

こうした予定は、
すぐに実行するわけではありません。

時間が経ったあとで、
ちょうどいいタイミングで思い出す必要があります。

でも、その間に別のことをしていると、
最初に考えていたことが意識から外れやすくなります。

その結果、
「あとでやろう」と思っていたことを、
すっかり忘れてしまうことがあるのです。


2. 未来にやることを覚える記憶がある

心理学では、
未来にやろうと思っていることを覚えておく記憶を、
展望記憶といいます。

少し難しい言葉ですが、
簡単にいうと、
あとでやる予定を覚えておく記憶です。

たとえば、

帰りに買い物をする。
夜に薬を飲む。
友達に返信する。
ゴミの日にゴミを出す。
明日の朝に持ち物を持っていく。

こうしたものは、
ただ覚えているだけではなく、
そのタイミングになったときに思い出すことが大切です。

つまり展望記憶では、

「何をするか」
「いつするか」
「どの場面で思い出すか」

が関係しています。

「あとでやろう」を忘れてしまうのは、
覚える力がまったくないからではなく、
思い出すタイミングを逃していることも多いのです。


3. 別のことを始めると、意識から外れやすい

「あとでやろう」と思ったあと、
別の作業を始めることがありますよね。

スマホを見る。
動画を見る。
家事をする。
仕事に戻る。
誰かと話す。
別の部屋へ移動する。

すると、頭の中は新しい情報でいっぱいになります。

その結果、
さっきまで覚えていた予定が、
意識の外に追いやられてしまうことがあります。

人の注意には限りがあります。

一度にたくさんのことを考え続けるのは難しいです。

だから、別のことに集中すると、
「あとでやろう」と思っていたことが抜けやすくなります。

これは、やる気がなかったからではありません。

今目の前にあることへ注意が向いたことで、
未来の予定を思い出しにくくなっているのです。


4. 思い出すきっかけがないと忘れやすい

「あとでやろう」を忘れないためには、
思い出すきっかけが大切です。

たとえば、
玄関に荷物を置いておくと、
出かけるときに思い出しやすくなります。

机の上にメモを置いておくと、
作業を始める前に気づきやすくなります。

スマホの通知を設定しておくと、
時間になったときに思い出せます。

逆に、こうしたきっかけがないと、
頭の中だけで覚えておくことになります。

頭の中だけで、

「あとでやらなきゃ」
「忘れないようにしよう」
「あとで思い出そう」

と思っていても、
別のことをしているうちに抜けてしまうことがあります。

だから大切なのは、
覚えることより、思い出す合図を作ることです。

忘れない人は、記憶力だけに頼っているのではなく、
思い出しやすい環境を作っていることもあります。


5. 「あとで」はあいまいだから忘れやすい

「あとでやろう」の「あとで」は、
とてもあいまいです。

あとで返信する。
あとで片づける。
あとで調べる。
あとで買う。
あとで確認する。

このように考えていると、
具体的にいつやるのかが決まっていません。

すると、思い出すタイミングもあいまいになります。

「あとで」と思っているうちに、
別の予定が入ったり、疲れたり、忘れたりして、
そのまま抜けてしまうことがあります。

忘れにくくするには、
「あとで」ではなく、
もう少し具体的にするのがおすすめです。

たとえば、

「夕飯のあとに返信する」
「お風呂に入る前に洗濯物を取り込む」
「帰りにコンビニへ寄ったら牛乳を買う」
「寝る前にカバンへ入れる」

このように、
時間や行動とセットにすると、
思い出しやすくなります。

「あとで」を少し具体的にするだけでも、
忘れにくくなることがあります。


6. 疲れているとさらに忘れやすくなる

疲れているときは、
「あとでやろう」を忘れやすくなることがあります。

仕事や家事、勉強などで疲れていると、
頭の中に余裕がなくなりやすいです。

すると、
今やっていることだけで精一杯になり、
あとでやる予定まで覚えておくのが難しくなります。

また、疲れていると、

「とりあえずあとでいいか」
「今は無理だから後でやろう」
「少し休んでからやろう」

となりやすいです。

もちろん、休むことは大切です。

でも、頭の中だけで覚えておこうとすると、
休んでいる間に忘れてしまうことがあります。

疲れているときほど、
気合いで覚えるより、
メモやリマインダーに頼る方が安心です。

忘れるのは自分がだめだからではなく、
疲れている脳に全部覚えさせようとしているからかもしれません。


7. 忘れないためには「合図」を作る

「あとでやろう」を忘れにくくするには、
思い出すための合図を作るのがおすすめです。

たとえば、

スマホのリマインダーを使う。
メモを目につく場所に置く。
玄関に持ち物を置いておく。
カバンの上に必要なものを置く。
いつもの行動とセットにする。

大切なのは、
頭の中だけで覚えようとしないことです。

人は、忘れることがあります。

だからこそ、
忘れても思い出せる仕組みを作っておくことが大切です。

たとえば、

歯を磨いたら薬を飲む。
帰宅したら洗濯物を見る。
夕飯のあとに返信する。
寝る前に明日の持ち物を確認する。

このように、すでにある習慣とセットにすると、
思い出すきっかけが作りやすくなります。

「忘れないように頑張る」よりも、
「忘れても気づけるようにする」方が続けやすいのです。


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「あとでやろう」を忘れやすい人は、
記憶力だけに頼るより、
思い出すための合図を作るのがおすすめです。

たとえば、
やることをメモできるノートや、
机に置けるメモ帳、
時間で知らせてくれるタイマーなどがあると、
あとで思い出しやすくなります。

予定や用事を忘れやすい人は、ToDoリストやメモを使って、思い出すきっかけを作るのもおすすめです。

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まとめ|「あとでやろう」は思い出すきっかけがないと忘れやすい

「あとでやろう」と思ったことを忘れてしまうのは、
意志が弱いからとは限りません。

未来にやる予定は、
ただ覚えているだけでなく、
ちょうどいいタイミングで思い出す必要があります。

でも、別のことを始めたり、
疲れていたり、
思い出すきっかけがなかったりすると、
頭から抜けてしまうことがあります。

特に「あとで」はあいまいなので、
いつ思い出せばいいのかが決まりにくいです。

だからこそ、

「夕飯のあと」
「帰宅したら」
「寝る前に」
「玄関を見たら」

のように、具体的なタイミングや場所とセットにすることが大切です。

忘れないために必要なのは、
気合いだけではありません。

思い出す合図を作ることです。

「あとでやろう」を忘れやすいと感じたら、
自分を責めるよりも、
メモやリマインダーなど、思い出しやすい工夫を取り入れてみるのがおすすめです。


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