道ばたや公園で、
アリがきれいに並んで歩いているのを見たことはありませんか?
一匹ずつ同じ方向へ進んでいて、
まるで行列を作っているように見えることがあります。
「あれって、どうして同じ道を歩けるんだろう?」
と思ったことがある人もいるかもしれません。
アリが行列を作る理由のひとつは、
仲間が残したにおいの道をたどっているからです。
今回は、アリがなぜ同じルートを歩くのか、
行列ができるしくみを紹介します。
この記事でわかること
この記事では、
・アリが行列を作る理由
・フェロモンというにおいの道
・たくさんのアリが同じ場所へ向かうしくみ
をわかりやすく紹介します。
1. アリの行列は「においの道」をたどっている
アリが同じ道を歩く理由には、
フェロモンという化学物質が関係しています。
フェロモンは、
アリ同士が情報を伝えるために使うにおいのようなものです。
アリは食べ物を見つけると、
巣に戻る途中で地面にフェロモンを残します。
すると、ほかのアリたちは、
そのにおいをたどって食べ物の場所へ向かいます。
つまり、アリがきれいに並んで歩いているのは、
誰かが先頭で命令しているからではありません。
仲間が残したにおいの道を、
みんなでたどっているからなんです。
2. 食べ物を見つけたアリが道しるべを残す
最初に食べ物を見つけるのは、
外を歩き回っているアリです。
食べ物を見つけたアリは、
その場所から巣へ戻ります。
その帰り道に、
地面へフェロモンを残していきます。
これは、仲間に向けた、
「こっちに食べ物があるよ」
という道しるべのようなものです。
巣に戻ったあと、
ほかのアリがその道をたどることで、
同じ食べ物の場所へ向かいやすくなります。
アリの行列は、
このような小さな道しるべから始まっているのです。
3. 仲間が増えるほど「においの道」は強くなる
アリの行列が長くなるのは、
一匹だけがにおいを残しているからではありません。
食べ物の場所へ向かったアリが、
また巣に戻るときにもフェロモンを残します。
すると、においの道はさらに強くなります。
においが強い道ほど、
ほかのアリが気づきやすくなります。
その結果、
食べ物を見つけたアリが道を残す。
仲間がその道をたどる。
さらに多くのアリが同じ道ににおいを残す。
もっと多くのアリが集まる。
という流れが起こります。
こうして、たくさんのアリが同じルートを通るようになり、
人間から見ると行列のように見えるのです。
4. アリは触角でにおいを感じ取っている
アリは、
人間のように目だけで道を見ているわけではありません。
大切な役割を持っているのが、
触角です。
アリは触角を使って、
周りのにおいや化学物質を感じ取っています。
フェロモンの道も、
この触角でたどっていると考えるとわかりやすいです。
だからアリをよく見ると、
触角を動かしながら歩いていることがあります。
あれはただ動かしているだけではなく、
周りの情報を集めている行動でもあります。
アリにとって触角は、
道しるべを探すための大切なセンサーのようなものです。
5. 食べ物がなくなると行列も消えていく
アリの行列は、
ずっと同じ場所に残り続けるわけではありません。
食べ物がなくなったり、
フェロモンのにおいが薄くなったりすると、
行列はだんだん弱くなっていきます。
新しくフェロモンが残されなければ、
においの道は少しずつ消えていきます。
すると、アリたちはその道をたどりにくくなります。
つまり、アリの行列は、
食べ物がある間だけ強くなりやすい一時的な道なのです。
食べ物がなくなると、
その道を使うアリも少なくなっていきます。
6. 行列は効率よく食べ物を運ぶためのしくみ
アリは小さな体ですが、
集団で行動するのが得意な生き物です。
一匹だけで食べ物を運ぶよりも、
仲間と協力した方が効率よく食べ物を集められます。
フェロモンの道があることで、
仲間は迷いにくくなります。
何度も同じ道を行き来できるので、
巣と食べ物の場所を効率よく結ぶことができます。
アリの行列は、
ただ並んでいるだけではありません。
食べ物を見つけ、
仲間に知らせ、
みんなで運ぶためのとても合理的なしくみなのです。
アリの行列を見つけたときの注意点
アリの行列を見ると、
つい近くで観察したくなることがあります。
観察するだけなら、
アリの行動を知る良いきっかけになります。
ただし、家の中にアリが入ってきている場合は、
食べ物のにおいや甘いものに引き寄せられていることがあります。
その場合は、
食べこぼしを片づける。
甘い飲み物をこぼした場所を拭く。
食べ物を密閉して保存する。
アリの通り道を清潔にする。
といった対策が役立つことがあります。
アリはにおいの道をたどるため、
通り道に残ったにおいや食べ物のあとを減らすことが大切です。
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アリは食べ物のにおいや、仲間が残した道しるべをたどって集まることがあります。
家の中にアリが入りやすいときは、
食べ物のにおいを残さないようにすることも大切です。
砂糖やお菓子、粉ものなどは、
密閉容器に入れて保管すると管理しやすくなります。
まとめ|アリの行列は仲間が残した「においの道」
アリが行列を作る理由のひとつは、
フェロモンというにおいの道をたどっているからです。
食べ物を見つけたアリは、
巣に戻る途中で地面にフェロモンを残します。
ほかのアリは、
そのにおいを触角で感じ取り、
同じ道をたどります。
さらに多くのアリが通るほど、
においの道は強くなります。
その結果、
たくさんのアリが同じルートを歩くようになり、
行列のように見えるのです。
小さなアリの行列にも、
仲間と情報を共有するためのすごいしくみが隠れています。

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