電線に小鳥が止まっているのに、
なぜ感電しないのか不思議に思ったことはありませんか?
人間が電線に触れたら危険なのに、
小鳥は平気そうに止まっています。
でも実は、
鳥が感電しないのは、
「鳥が電気に強いから」ではありません。
ポイントは、
電気の通り道ができているかどうかです。
小鳥は1本の電線だけに触れている
電線に止まっている小鳥は、
多くの場合、同じ1本の電線だけに触れています。
このとき、小鳥の両足は
ほぼ同じ電気の状態にあります。
そのため、小鳥の体の中に
電気が流れるための大きな差ができにくいのです。
電気は、電圧の高いところから低いところへ、
通り道があるときに流れます。
でも小鳥が1本の電線だけに止まっている場合、
体を通って別の場所へ流れる道ができにくいため、
感電しにくいのです。
鳥が特別に電気に強いわけではない
小鳥が感電しないのは、
鳥の体が特別に電気に強いからではありません。
もし鳥が電気に強い体を持っているなら、
どんな触れ方をしても安全に見えますよね。
でも実際には、
鳥でも条件がそろえば感電します。
つまり、電線に止まっていても平気なのは、
鳥の体質ではなく、
電気の流れ方の問題なんです。
MIT School of Engineering でも、鳥が1本の電線に止まると両足がほぼ同じ電位になり、電子が鳥の体を通る理由がほとんどないと説明されています。
別の電線や地面に同時に触れると危険
小鳥が危険になるのは、
別の電線や地面に同時に触れたときです。
たとえば、
片方の足で電線に触れ、
もう片方の体の一部で別の電線に触れる。
または、
電線に触れながら、
地面や電柱の金具などに触れる。
こうなると、
電気が鳥の体を通って流れる道ができてしまいます。
その結果、鳥でも感電する危険があります。
北海道科学大学の解説でも、鳥と他の電線や地面との間に電気の通り道ができ、電圧の差が生まれると感電すると説明されています。
人間が電線に触ると危ない理由
人間の場合、
地面に立ったまま電線に触ると、とても危険です。
なぜなら、電線から人の体を通って、
地面へ電気が流れる道ができてしまうからです。
つまり、体が電気の通り道になってしまうのです。
小鳥が1本の電線だけに止まっている状態とは、
条件がまったく違います。
だから、
「鳥が大丈夫だから人間も大丈夫」
ということには絶対になりません。
電線や切れた電線には、
絶対に近づいたり触れたりしないようにしましょう。
電気は通り道があると流れる
今回の話で大切なのは、
電気はただ触れただけで必ず流れるわけではなく、
流れるための通り道が必要だということです。
小鳥が1本の電線に止まっているだけなら、
体を通る通り道ができにくい。
でも、別の電線や地面に同時に触れると、
体が通り道になってしまう。
この違いが、
感電するかどうかに大きく関係しています。
日本電線工業会の解説でも、鳥が2本の電線に同時に触れたり、地面とつながるものに触れたりすると、鳥の体を通って電気が流れる可能性があると説明されています。
まとめ
電線に小鳥が止まっていても感電しないのは、
鳥が電気に強いからではありません。
同じ1本の電線だけに触れていると、
鳥の体の中に電気の通り道ができにくいからです。
でも、別の電線や地面に同時に触れると危険です。
その場合、鳥の体が電気の通り道になり、
感電してしまうことがあります。
つまり小鳥が電線に止まっていられる理由は、
鳥の特別な能力ではなく、
電気の流れ方に関係しているのです。
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